クルマの賢い売り方講座
ひと昔前まで、クルマを代替するときにはそれまで乗っていた愛車を下取りに出すのが普通だった。でも今では、単に下取りに出すのではなく、クルマの購入と売却を分けて考え、自分の愛車を高く売るという発想を持つことが要求されるようになった。
従来から、各中古車販売店では中古車の現金買い取りに取り組んでいたが、最近では中古車の販売店ではなく、買い取りだけの専門店が全国にチェーン展開されている。ガリバーやアップルなどがそれだ。さらに、メーカー系列のディーラーでも、トヨタ系列がT−UPの名前で買い取り店を展開してきたのを始め、各メーカー系列が中古車の買い取りに力を入れている。今やクルマの購入と売却を分けて考えるのが常識になりつつある。
もちろん従来からの下取りは今でも有効で、手間がかからず面倒のない手放し方をしたい人に向いているが、自分の愛車を少しでも高く売りたいと考えるなら、クルマの売却を購入とは分けて考えたほうが良い。
中古車市場で人気が高いクルマでは、単純に下取りに出すのに比べ、買い取りのほうが格段に高く売れることが多いから、少々の手間をかけても買い取り店を回って査定を受け、最も高く買ってくれる店に売却したほうが有利になる。
特に有利なのは、メーカーを変えて新しいクルマを買い換える場合で、買い取り店は中古車市場の実勢価格に基づいて査定してくれるので下取り査定に比べて、好条件が出る時が多い。車種的に有利なのは、新車から3〜8年落ちと年式が比較的新しく、人気の高い車種の装備の充実した上級グレードで、事故車や多走行車ではないクルマであることなどが条件。まあ、手放すのがもったいないようなクルマが高く売れるクルマになるのだが、状況によってこうしたクルマを手放さなければならないなら、絶対に買い取り店を回った方が良い。
買い取り店ではクルマと書類(車検証や印鑑証明など)を用意し買取が決まれば、近日中に指定口座に振り込んでくれる。契約が成立すればクルマがなくなるのでタイミングの判断も必要だが、最近は代車を用意してくれる買い取り店も多い。上手にクルマを手放そうと思ったら、買い取り店を積極的に利用するのが賢い。